意匠制度の国際化のため意匠法・規則は整備が進んでいます。 この結果、意匠の開示要件は緩和され、登録対象は拡大しています。
ソフトウエアはデザインの自在性を強め、優れたGUIデザインを登場させました。この代表例が、携帯電話機などの画面デザインです。優れた画面デザインは、その製品のシンボルとなり、製品の魅力を直接ユーザーに訴え、特許の価値を遥かに越えるデザインが登場しています。
意匠の権利範囲は、出願した図面(写真)で判断され、特許のように後からの権利範囲の訂正はできません。このため、最大限に権利主張ができ、かつ、第三者の参入を最大限に阻止するための意匠特有な戦略が出願時に求められます。
クレームする意匠要素の特定、全体意匠ねらいか、特徴ある部分の意匠狙いか、有利な権利解釈のために、出願を独立の意匠にするか、関連の意匠にするのか意匠法が許す最大限の出願戦略を案件毎に練ります。
審査官経験者からの意匠の見方、審査官面接などを通して、積極的な意匠出願と追行を行なって参ります。
スマートフォンやタブレットは人気の高い商品です。このような商品では商標が商品のスタイルと特徴を語り、エクセレントな品質とサービスのシンボルになっています。消費者は商標(ブランド)を信頼して製品を選びます。製品のスタイルと会社のビジネス観を表現し、消費者にとって覚えやすい商標はビジネスにとって必須の道具です。
シンプルで印象深い名前を商標として是非使いたいところですが、その一方で商標の登録件数は560万件にも及ぶため、既にその名前は商標登録されてしまっているかもしれません。安全に使用できる商標を探すのは容易ではありません。ロゴ、ネーミング、商品形態などの選択・決定にあたっては、他社との競争関係に配慮した競業法的なきめ細かい配慮が求められます。
当事務所は、お客様のご希望、業界の事情を伺いながら、その商標が使用できるかどうか、出願した場合には商標登録が受けられるか、それらの可能性を法律と経験に基づいて慎重かつ迅速に検討し、適切なアドバイスをいたします。
ビジネスをリードする商標は、あっという間にインターネットを通して世界中に広がります。ビジネスがグローバル化し、海外での販売、営業活動がますます重要になっていくことでしょう。これからは商標の冒認、盗用を世界的な視野で警戒しなければなりません。当事務所は、グローバルな視野、インターネット時代の目、競業法的な視点でお客様の商標・ブランドの確立と保護を通して、発展を支援いたします。